「ネイティブに聞いた」文法・単語解説 英語を学ぶ

誰でも分かる「it would be one thing if」の意味ネイティブの実際の使いから、語源、類義語、対義語、発音まで徹底解説

英語を勉強していると、「it would be one thing if」という表現に出会うことがあります。

見慣れないと難しそうに思えるかもしれませんが、実は日常会話やビジネスの場面でよく使われる便利なフレーズです。

今回は、このフレーズの意味や使い方を、小学生でも分かるように簡単に説明します!

  • 「it would be one thing if」=「~ならまだしも」
  • 状況を仮定して実際と比較する場面で使う。
  • 日常会話でもビジネスでも役立つ!

1. 「it would be one thing if」の基本的な意味

「it would be one thing if」は、直訳すると「もし~だったらそれはひとつのことであろう」という感じになります。しかし、このままだとちょっとわかりにくいですよね。

実際にはこんなニュアンスを持っています。

「もし(ある前提)が本当だったら、まだわかる/まだ良いが、しかし現実はそうじゃないし、もっと大きな問題がある」という気持ちを表す表現。

たとえば、

  • 「もし(Aの条件)ならまだ理解できるけれど、実はそうじゃないからもっとやっかいだよね」
  • 「もし(A)であれば許せる話だけど、残念ながらそうじゃないんだよね」

こんなふうに、前半部分と後半部分で温度差があり、後半には何らかの「問題点」「不満」「意外性」「より深刻な状況」などがあるときに使うことが多い表現です。

1.1 小学生にもわかるイメージ

「もしそれが〇〇だったら、まだいいけど、実は△△なんだよ!」 というイメージです。たとえばゲームでいうなら、

  • 「もし相手が優しいキャラクターなら戦いやすいけど、実はとても強いキャラクターなんだよ!」

この「もし(前提)ならいいけど、実は…」という形が「it would be one thing if」の基本的な役割です。


2. 例文で見る「it would be one thing if」

イメージがつかみやすいように、いくつかの例文を見てみましょう。日本語訳とあわせて読んでください。

1. シンプルな日常会話の例

A: I thought you were late because of traffic.
(渋滞で遅れたのかと思ったよ。)
B: It would be one thing if it were traffic, but I just overslept.
(渋滞ならまだしも、ただ寝坊しただけなんだ。)

ここでは、「渋滞なら仕方ないけど、寝坊だから自分のミスだよ」という意味を伝えています。


2. ビジネスシーンでの例

A: The client rejected our proposal due to budget constraints.
(お客様が予算の問題で提案を拒否しました。)
B: It would be one thing if it were just the budget, but they didn’t like the concept either.
(予算だけが理由ならまだしも、コンセプトも気に入らなかったんです。)

ここでは、「予算の問題なら仕方ないけど、それだけじゃなくコンセプトも問題だった」という複数の課題を示しています。

例文を見てわかる通り、「it would be one thing if」の後ろには「あり得そうな仮定(まだ納得できる前提)」がきて、その後に「実際はそれ以上に悪い・困る・違う状況がある」という流れになっています。


3. 文法と文構造:仮定法との関係

「it would be one thing if」は、文法的には「仮定法」(conditional) の一種として扱われます。英語で「もし~だったら」と言いたいとき、「if + S + 動詞」や「would」を使う表現があるのはご存じかと思います。

  • If I had enough money, I would buy that car.
    (もし十分なお金があれば、その車を買うのに。)

この「it would be one thing if」も同様に「if節」を使った仮定の文型です。ただし、ここでの「would」は単なる条件表現というより、「~だったらまだマシだけど、実はそうじゃない」という含みを持たせる役割を担っています。日本語でも似たようなフレーズに「~だったら話は別だけど」「~ならまだしも」などがありますね。


4. よく似た表現との違い

英語には似たようなニュアンスを持つ表現がほかにもいくつかあります。ここでは代表的なものを比較してみましょう。

4.1 「if it were just ~, that would be okay / fine」

  • 例文: If it were just a small issue, that would be okay, but it’s affecting the entire project.
    (もしちょっとした問題だけならまだいいけれど、これはプロジェクト全体に影響が出ているんだよね。)
  • 「it would be one thing if」との違いは、こちらは「it would be okay/fine(まだ大丈夫だけど)」というポジティブ寄りの言葉をはっきり使う点です。「it would be one thing if」は同じ内容を言外に含む表現で、もう少し婉曲的に「まだ理解の余地はある」といった雰囲気を出します。

4.2 「if only ~」

  • 例文: If only it were that simple!
    (それがもっと簡単ならどんなにいいだろう!)
  • 「if only」は「~だったらいいのになあ」「~でさえあれば」という、願望に重きを置いた言い方です。「it would be one thing if」は「もし~であれば、まだ理解できる / マシだけどね…」という流れなので、単なる願望よりは、「実際の状況と比べての落差」や「不満」が出る表現です。

4.3 「that’s another story」

  • 例文: If we had enough budget, that’s one thing. But if not, that’s another story.
    (もし予算が十分にあったら話は別だけど、そうでないならまた別問題だ。)
  • 「that’s another story」は「話が変わってくるね」「別問題だよ」という意味で、ある前提と別の前提を比べたり、話題を分けたりするイメージです。「it would be one thing if」と少し似ていますが、「that’s another story」はどちらかというと「二つの異なる状況を区別する」というニュアンスが強く、「it would be one thing if」は「前提が真だったらまだ納得できる」という含みがあります。

5. 使うときの注意点

  1. 主張がネガティブになりがち
    「it would be one thing if」は、「こうだったらよかった(理解できた)のに、実はそれより悪いんだ」という文脈になることが多いです。ポジティブな文脈で使うにはやや不自然なので注意しましょう。
  2. 「if節」は必ずしも過去形だけじゃない
    例文では過去形で使われることが多いですが、文脈によっては現在形や過去完了形なども使われます。ただし、「仮定」を意識するので、時制の一致には細心の注意を払う必要があります。
  3. 文脈重視
    この表現が出てきたら、「実際はどうなのか」をセットで確認すると理解しやすいです。多くの場合、後に続く文で「実は~なんだ」と現実を示しているので、そこから話し手の本当の意図を読み取ることができます。

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